年少組のこの2人は2月、お日様の当たる赤いベンチで「カブトムシやさん」をしていました。
楽しそうだな、と近くに来てみた保育者に
A「たまごがはいっているんだよ」
A「もうすぐうまれるの」
保「たまごはどーれ?」
A「ここに入っているんだよ」
保「どこ、どこ?」
A「見せてあげようか?」
と言って見せてくれたのは小さな小さな石でした。
A「そうだ、暗いところにおいてあげなちゃ」
と言って赤いバケツをベンチの下にそうっと置きました。
しばらくすると、そのバケツをまた、ベンチの上に置いて
A「うまれたよ、あかちゃんがおきちゃうからしずかにして!」
そばで見ているBくん。
翌日はBくんが朝から、にこにこの笑顔で保育者のところに来ました。「カブトムシやさんする!」と言うBくん。
前日、お話の上手なA君のイメージに添って遊んでいたように見えたBくん。そうやって遊びながらBくん自身の遊びのイメージが心の中でふくらんでいたのかもしれませんね。
「これがカブトムシのたまごだよ」