石原渉さん
1971年度普通科卒業
現在
在校当時の思い出
私の高校時代は、松平頼明先生が校長を勤められていた。痩身の先生は、学校行事のマラソン大会でも、白のトレーニングウエアで、颯爽と走っておられた。そんな先生は、生徒に対して、「スマートであれ、紳士であれ」とエールをおくられていた。紳士とは、スポーツではフェアプレイを尊び、社会にあっては弱者救済や奉仕を率先し、一旦喚起ある時は先頭に立つ覚悟を持つ。まさに模範たる人格者のことである。欧米では騎士道、日本では武士道に通ずるものがあろう。
同窓生の中には、世界を代表するアスリートや芸術家など、各界の頂点を極めた方々が活躍している。心から敬意を表すると共に、同窓生として大変誇らしい。こうした人たちの原動力の一つに、「スマートであれ、紳士であれ」という教えが活きているように思う。
礼儀を弁え、何事にも全力を尽くし、最後まで諦めない不屈の精神力、そして常に奢ることなき謙虚な姿勢である。
現役生へのメッセージ
後輩諸君には、校訓の「強健、厳正、勤勉」と共に「スマートであれ、紳士であれ」の教えも、是非、心にとめてほしい。そして、何事にも臆せず、挑戦する心意気を学んでほしいものである。