金子雄介さん

金子雄介さん
1998年度普通科卒業

在校当時の思い出

1993年中学入学。1号館(旧・本館)は建設中で,校庭東半分に建つプレハブ教室で受験しました。

入学すると,黒い制帽,天然木の机と椅子,わら半紙のプリント,団体生活行動訓練(団訓)なるブートキャンプ.平成の割に古風な環境だった気がします。授業は各先生の個性あふれるものでした。社会科は教科書を使わず,音楽の時間にはオペラ「魔笛」や映画「Sister Act」などを鑑賞していました。もっとも,成績は自慢できるほどではなかったです。

授業だけでなく多くのことに打ち込みました。中学の頃は音楽,高校の頃はパソコン.部活は科学部に所属し,綿菓子作りや,ジュール熱で焼く電気パン作り,当時最先端だったペットボトルロケット飛ばしなど.飲食ばかりしていた気もしますが,現在に続く科学部活動の礎を築いた自負があります。

卒業後にも,数学科の教育実習で大変お世話になりました。

現役生へのメッセージ

2020年からのコロナ禍で,さまざまな集会・行事が延期・中止となり,「体験できる機会の貴重さ」を多くの人が認識しました。中学生・高校生は二度できません。ベストな環境の日ばかりではありませんが,今を熱中し楽しみましょう。本郷で体験したさまざまなことが,大人になってからじわじわ効きますよ。

学校へのメッセージ

同窓会誌などで後輩の活躍を拝見し,母校が有名になる姿を誇らしく思います。一方,制服や鞄といった学生姿がほぼ変わらず,校地も移転せず,恩師の先生方が定年までいるところ(これは私立特有でしょう)に,母校への安心感を感じます。

加えて,本郷の良さは,基本的にシンプルなところだと思っています。シンプルがゆえに,生徒や先生方が自由に創意工夫できるのでしょう。現在は,科学部OB会長(+もみじ幼稚園の父兄)としてお世話になっています。現役生や本郷学園の将来が楽しみです。

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