小畑亮さん
2007年度普通科卒業
現在
Candidate at London Business School / Kroll Advisory Limited
在校当時の思い出
何が印象に残っているか?」と自分に数度問いかけてみても、意外ながら些細な事が心に浮かびます。その全てに共通するのは「形式を大切にする保守的な面がありつつも、どこか自由が許される緩やかな雰囲気があった」点です。
たとえば、体育祭の綱引きのときに、綱引きの選手ではない生徒がこっそり加わろうとすると先生方が出てきて、「ルールを守れ」とえらい勢いで怒られていましたが負けたチームが勝ったチームに土下座をして「もう一度」とお願いしての再戦には先生方は何も言わず仕切り直しで何度も試合をして盛り上がる、など今思い返しても、本当に楽しい高校生活でした。
また、私の人生に大きく影響を与えた方の1人は、担任でもあり部活顧問でもあった岩撫先生です。
「人と違う道を歩みたい」気質の私は、大学受験についても予備校に通うのではなく通訳塾に通って語学を勉強しつつ大学合格を目指すという一風変わったスタイルを選択しました。
そのような風変わりなアプローチに対しても先生が認めて応援してくださったことが今の私の礎です。その後、1年遠回りはしましたが、希望の大学に進学し現在はイギリスに在住して、財務コンサルタントとして、楽しみながら仕事をしています。
保守的な面がありつつも自由な本郷高校に通って本当によかったと思います。
現役生へのメッセージ
「複数の道があったら、一見難しい方を選択する。」これは私が今まで生きてきた中で聞いた言葉のうち印象に残る言葉の一つです。そして、これを実践することは合理的だと考えています。なぜならば、おそらくより大きなリターンが得られ、かつ失敗してもそれなりに学ぶものがあるからです。ただ、私はこの言葉に一つ付け加えたいと思います。それは「必ず逃げ道を確保する」です。なぜなら、常に逃げ道を持っていれば安心ができるし、より高いリターンを目指して挑戦ができるからです。また、ぜひなるべく早く、なんでもよいので国外に出てみてください。自身の価値感、将来への希望等、さまざまなことが広がると思います。
あなたが完璧でなくても、まずはやってみるという姿勢が、結局物事を動かし成功に最も近づく方法だと思います。私もそのような姿勢で、日々の些細なことから行動していきたいと思います。頑張りましょう!