杉浦育実さん
2017年度普通科卒業
現在
東京大学運動会ラグビー部 2021年度主将
100周年にむけて
一番印象に残っているのは、ラグビー部の山中湖合宿である。
4泊5日で行われるこの合宿は、「修行」といわれている。なぜなら、非常に厳しいラグビーの練習だけに留まらず、早朝や夜には勉強にも取り組み、心身共に鍛えに行くことが目的だからだ。部内では、「山中湖」の響きを聞くだけで気分が悪くなる部員もいたほど過酷な合宿だった。そんな厳しい山中湖合宿の中でも、私が一番きつかったのは山中湖1周マラソン。朝4時台に起床し、5時に出走するこのイベントは長距離走るのが苦手な自分には本当につらい時間だった。
ここまで辛い部分ばかり書いてきたが、これだけ苦しい合宿を乗り越えたときの達成感や解放感は最高のものだった。この合宿があるからこそ部員の結束は強固なものになったと今では思う。そして何より、今の自分の中で「あの山中湖を乗り越えた自分には怖いものはない」と言えるほど自信がついた。まあ、もう一度選手としていきたいとは思わないのだが…。
現役生へのメッセージ
現役の皆さん、本郷学園は好きですか?僕は大好きです。
自分が本郷で過ごした6年間を振り返ると、とてもいい経験だったと胸を張って言えます。そこには、同じ学年の仲間や先輩後輩、先生方の存在がとても大きかったと思います。大学に入学して本郷から離れてみて、その人の温かさは本郷ならではのものだったのだと実感しました。では、なぜこんなに素敵な環境だったかと考えてみると、みんな本郷が好きだったということが理由として挙げられると思います。僕自身、好きな学校だから、いきいきと生活していたし、素敵な学校であってほしいと思いながら日々過ごしていました。
現役の皆さんにも、本郷を好きでいてほしいと思っています。時間が経って、生徒が変わり、校舎が変わったとしても、皆から愛される本郷学園が続いていってくれると嬉しいです。校歌にもあるように、是非とも自分たちの手で「我ら誇りの本郷学園」を作っていってください。