村上信夫さん

村上信夫さん
1972年度普通科卒業

現在

ことば磨き塾主宰(元・NHKアナウンサー)
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100周年にむけて

公立高校の受験に失敗した15歳のボクは途方に暮れていた。その時点で「行くべき高校」がなかった。受験雑誌で2次募集の高校を必死に探した。ページをめくりながら、温和で柔和な笑顔の校長先生の顔写真に惹き付けられた。当時の松平頼明校長先生。そのお顔立ちが決め手となり、受験した。
生物化学実験室でナフタリンの匂いを嗅ぎながら、受験したことは忘れられない。合格通知をもらい、肩の荷がおりた日のことも忘れられない。

入学後にお目にかかった松平校長先生は、写真の通りの人だった。先生方も温和で柔和な人が多かった。板垣先生、鈴木先生、坂井先生、竹井先生、内田先生…授業風景までもが蘇る。

将棋同好会設立に奔走したことも佳き思い出だ。生活指導の新井先生を口説くのは大変だったが、職員室に将棋盤を持ちこんで先生と対局しながら、将棋道の素晴らしさを説いた。
将棋同好会顧問の内田先生とは、NHKを辞めて以来、毎年記念対局を続けている。

行くべき場所がなかったボクに「居場所」を提供してくれた本郷高校は、いまもなお「居場所」になっている。

現役生へのメッセージ

「強健」「厳正」「勤勉」の3つの目標は、いまも心に刻んでいる。人生で大切な3つのことだ。
自己免疫力を高める健康作り、ウソをつかず真実を見極める目を持つこと、人が幸せになるため全力で働くこと。

そんな人であり続けてほしい。

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