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今月の一言

10月のひとこと

気象予報の精度向上のために高地での定時観測が必要であることを提言し、実践した野中至・千代子夫妻の話は「芙蓉の人」に詳しく語られ、本や映像で度々その様子を伺うことができます。
厳冬期の富士山頂での気象観測という中で、野中夫妻は高山病と栄養失調の中で観測を続けます。ここで、千代子夫人は「最も科学的に取り運んでいるつもりでいて、自分の身体にたいしては、最も非科学的な考え方をしているのです。」と心中を吐露しています。一つのことに集中して対処しながら、視野の広いバランスの取れた判断をすることがいかに難しいことであるかを示す例です。
わたしたちも、どんなに周到に用意された計画であっても、常に視野を広げて臨みたいものです。