学校生活
中学2年生 校外授業レポート
中学2年生は、4月19日(水)に新緑がまぶしい上野公園にて校外授業を実施しました。
前半は、東京国立博物館大講堂にて、学芸員から博物館の説明を受けました。普段なさっているお仕事の一例として、収蔵物の保守管理のレクチャーを受けました。さらに、博物館の成り立ちや使命なども伺い、改めて博物館の存在意義を知ることが出来ました。
後半は、「地理・歴史」、「文化・芸術」、「科学・学問」、「建築」の4コースに分かれそれぞれのテーマに沿ってクイズに答えながらフィールドワークを行いました。
クイズの例として、
「現在の1000円紙幣に描かれた人物の銅像を見つけ、この人物が右手に何を持っているか答えよ。さらに、この像の台石に刻まれたラテン語は何と書いてあるか、日本語で答えよ」(科学・学問コース)
「歌川広重の「名所江戸百景『上野山内月のまつ』」(栞に掲載)の現場を探し、何という場所にあるか答えなさい。また同じアングルで写真を1枚撮ってくること(班の誰かが映り込んでいること)。」(地理・歴史コース)
…お分かりになりますか?
手元のタブレットなどですぐに答えを得ることが出来る現代ですが、当日は通信端末使用禁止で、新しいクラスの仲間たちと、初夏の陽気の上野を探検していました。
解散後も博物館などに入館し、企画展など見学している生徒も多数いました。
これらのフィールドワークを通して、学術を修めることの大切さと同時に、先人たちが博物館に遺したものを、メッセージとして受け取ることが出来ました。今後の学校生活がより豊かになっていくと思います。
最後に、生徒達の詠んだ短歌をご紹介します。
「先人の 軌跡をたどる学芸員 彼らの努力が集うのはこの地」
「英世像 試験管持ち遺言あり みんなでペン持ち マネをする」
「不忍の 池の近くのおじさんに 教えてもらった 松のありか」
「忠犬を つれてそびえるその男 彼が見ているのは 日本の未来か」
「瞳光る 海には帰れぬシロナガス 威風堂々 青空を泳ぐ」
「一人観る 墨のみで描く 屏風にて 美しい鶴 時を超えても」
「昔から のぞかれてきた木の窓も 見えるのは 今も変わらぬ不忍池」
「太陽の 光に包まれ 歩く道 桜も人も おだやかになる」
「天目の底無き青に引き込まれ 思い巡らす幾重の一会」
「博物館いろいろな歴史つまってる 大切にして伝えていこう」
西洋美術館チェックポイント
新しい仲間と
王仁碑にて