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クラブ活動

鉄道研究部 三陸鉄道での夏合宿を実施

本校鉄道研究部は、8月4日から二泊3日で夏合宿を行いました。

今年の合宿内容は、岩手県三陸鉄道さんにお邪魔し、駅清掃ボランティアを行うものでした。

鉄道研究部として、2011年の甚大な震災・津波災害以降、本郷祭などで研究レポートを行い募金活動を通して三陸鉄道さんへ援助を続けてきました。2013年、2016年に続いて3度目の三陸鉄道夏合宿となった今回も、微力な復興援助ではありますが、久慈駅清掃ボランティアを行いましたので、そのご報告をいたします。

線路際に生える雑草は、東北の厳しい冬、酷暑の夏をじっと耐えるだけあって、力強く根をはり、根元から雑草を取り払うのは一苦労でした。また、駅舎そのものも、そういった根性のある(?)虫たちや汚れでいっぱいでした。日頃、メンテナンスをする方々のご苦労の一端を部員たちは感じました。

また、今回も貸し切り車両「震災学習列車」で、三陸鉄道のガイドさんから沿線が被災された時の様子を伺ったり、復興の様子を見学したりしました。とてつもなく巨大な防波堤の建設現場を見て、「君たちは、この堤防の高さは適切だと思いますか?」の問いに部員間でも答えは別れました。「私たちは、この答えのない問いに向かい合い続けなくてはならないのです」とおっしゃった言葉は胸に刺さりました。

夜の宿舎では、仲居さんが実際に体験された、「あの日」の出来事をお話しとともに、今ある命の大切さ、家族・友達の大切さを説いてくださいました。

レールごと根こそぎ津波にさらわれた区間のうち、復興後も民家は建てないというエリアも見学しました。改めて被害の甚大さと、住民の方々のお気持ちを肌で感じました。

それでも地域の足として再興しようとする三陸鉄道の方々の想いに部員たちは単なる鉄道ファンではなく、鉄道が背負う使命を感じ、一層成長できればと思います。

「防波堤を低くすると、あの美しい海が日常見えるが危険は増す。一方、防波堤を高くすると、防災意識は下がる」という地元の方の言葉が忘れられません。

最後ですが、この合宿に協力してくださった三陸鉄道さんに感謝します。

貸し切り車両のヘッドマークを部員で装着しました

全線開通をお祝いして