学校生活
順天堂大学との第1回高大連携プログラムが実施されました
定員40人を超える60人以上の生徒が応募し、事前から生徒たちの関心の高さが伺えました。
まず、この高大連携における大学側代表の先生による趣旨説明につづき、循環器内科医でもあり、スポーツドクターでもある本校OBの先生、ついで呼吸器外科の先生が講壇に立たれました。講演では、これまでのご経験や知識をもとに、多数のスライドや画像が提示され、これらのビジュアル情報が新たな気付きや洞察を引き出す”伏線”となりました。そして、“自分で決めることの大切さ”、”SympathyよりEmpathy”、“「前人未踏」という言葉の重み”、“move on forward”など言葉で伏線が回収され、最終的に、“世界を驚かせる人とならなくてはならない”という強烈なメッセージに昇華されました。
プロフェッショナルとしての自覚と誇り、そして覚悟への自問自答を促し、非常に刺激的な時間となりました。引率教員の私も思わず背筋を伸ばすような講演でした。
さらに、シミュレーションセンターでの体験や学内に設置されている日本医学教育歴史館の見学など、生徒たちは医学の歴史の大河、と未来の自身の役割とを想像し、自身の覚悟を問う機会となりました。
最後に、本校OB、かつ同大学の在籍生また卒業生で医療現場で活躍する医師達との交流が設けられました。生徒たちは現場のリアルな声を直接聞くことができ、特に同じ部活動の先輩など、憧れをいだきつつ、活発な質疑応答が行われました。
また、卒業生からは”本郷の制服が懐かしい”などの言葉も投げかけられ、一体感を感じる瞬間でもありました。
全てのプログラムを通じて、何よりも重要とされたのが、医師を目指す者への「覚悟への自問自答」でした。学生たちは入試までの残された時間を、自身の意志や目的を再確認し、覚悟を深める時間として過ごすよう促されたと思います。
そして、私たちの願いは、数年後に彼らが現役生に対してその覚悟を示す医学部生となり、今回の講演で感じた先生方の熱意を超えるほどのエネルギーを発揮してほしい、ということです。
以下は、参加生徒たちの感想の一部です。
- 「サッカーが好き」という単純な理由で大学に入っただけでこんなに人生が一変するんだと驚いた/中3・A君
- 後世のために僕たちが前人未到のことに挑戦していかなくてはいけないという言葉を聞いた。不可能というのは言い訳に過ぎないという言葉から、どんなことにでもあきらめずに挑戦していきたいと思った。/中3・R君
- 覚悟が必要だということ。OB方は全員自分の仕事に誇りを持っているようでかっこよかった。/高1・I君
- 生半可な気持ちでは先生方やOBの先輩たちと肩を並べて働くことが出来ないことを実感し、自分の将来に向けて頑張ろうと思った。/高2・T君
- 前人未到のことをやり遂げるのは、リスクがあって勇気がいることだが、やってのけることで得られる人からの感謝は計り知れないほど嬉しく、やりがいのあることだと感じた。今の医者に求められているのはこういった先導者なのだと講義をきいて感じた。/高2・K君
- 循環器内科とスポーツドクターでの2刀流がかっこよかった。/高2・Y君