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今月の一言

2024年7月のひとこと

5月の下旬から6月の前半まで、本校の教育実習期間でした。今年度も、教育実習生(全員本校の卒業生)が、全力で実習に取り組んでいる姿が印象的でした。

例年、本校の教育実習生には、授業やホームルームを担当するだけでなく、生徒と一緒に教室の清掃をしたり、クラブ活動に参加したりと多くの時間を生徒と共有することをお願いしています。

教育実習期間中の6月5日に、本校では体育祭が開催されましたが、教育実習生の皆さんには、縁の下の力持ちとして体育祭の運営を支えてもらいました。学校行事等の仕事を手伝ってもらった背景には、教員には担当する教科を「教える」こと以外にも多くの仕事があること、そして、教員は学校全体の教育活動が滞ることなくその目的を達成できるように、様々な仕事をしなければならないということを是非知ってもらいたいという意図がありました。

教育実習生の皆さんには、かなりハードな3週間だったと思いますが、何事にも全力で取り組み、実習期間中の時間を濃密なものにしようと努力と工夫を重ねる姿を生徒に見せてくれたことが、本郷生にとっては最大の教育になったと思っています。そして、本郷生には、人がひたむきに物事に取り組む姿から、自ら汗を流して努力することのかけがえのなさを感じとることができる力と真剣に物事に取り組む姿の美しさを凝視することができる感性を育んでもらいたいと思います。

余談となりますが、本校の教育実習期間中、私はかなり昔のこととなってしまった自身の教育実習を追体験するために、自分の教育実習日誌を読み直すことにしています。当時の実習日誌に記された自身の言葉を読み直して、赤面しつつ現在の自分を省察しています。また、実習校の指導担当の先生が、細かく丁寧な字で記して下さったコメント読み直して、当時のご指導に感謝するとともに背筋をのばして日々の仕事に取り組もうという思いを強くします。そして、私の拙い授業を受けて、貴重なコメントを寄せてくれた実習校の当時の生徒さんの表情を思い出し、感謝の念にひたっています。

教育実習期間は、私にとっても自身の原点を自覚的に見つめ直す貴重な時間となっています。