今月の一言
2025年3月のひとこと
春の気配が感じられる3月となりました。3月は学年末考査、修了式、卒業式など、年度末の節目となる行事が多く、年度の総括の月となりますが、まだ「B日程入試」などの後期日程の大学入試が続いています。
思い通りの結果を得ることができて、安堵感と充実感で満たされた人がいる一方で、満足できる結果をまだ得られていない人、結果について思い悩んでいる人、合格発表を不安と緊張の中で待っている人など、様々な葛藤を抱えている高校3年生もいると思います。
以前にも書きましたが、入試は極めて過酷なものです。厳しい現実ですが、努力をしたから必ず報われるというわけではありません。精一杯努力を積み重ねてきたにもかかわらず、思うような結果が得られずに、無力感や徒労感、絶望感に苛まれている人もいるのではないでしょうか。しかし、努力を積み重ねてきたという事実と経験値は必ずや自身の中に蓄積され、今後の人生を歩んでいくうえでの大きな力の源泉になっていると私は信じています。今は具体的な実りとならなくても、努力を積み重ねてきたという事実は、必ずや将来に繋がる光明となるでしょう。無駄な努力というものはありません。そして、まだまだチャンスはあります。悲哀や絶望に打ちひしがれたときこそ、全力をふりしぼって立ち上がり、自己の可能性を信じて、残されているチャンスに果敢に挑んでほしい。後期日程は、確かに厳しい入試となりますが、自分の心を奮い立たせて、残されたチャンスに挑んでいくという営為の中に、将来の困難に立ち向かう力を育成する契機があるのだと思います。
3月の入試に挑む皆さん、体調管理を万全にして、全力を尽くして自己の進路を実現してください。逆境に負けずに進んでいく皆さんを全力で応援しています。