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今月の一言

平成29年7月のひとこと

脳科学者である茂木健一郎氏のエッセイの中に以下のような記述がありました。

ポスト人工知能の時代に人間に求められる能力として、感覚という、人間そのものの本来の価値が求められるように戻っていくのではないでしょうか。
〈中略〉
感覚とは、結局、ビッグデータがないものに対して我々がどう向き合うかというときに、生物がもってきた知恵みたいなものです。

上記にある「感覚」というものは、当然のことながら、何もせず自然に身につくものではありません。様々なことを経験し、その経験を蓄積することで少しずつ「鋭い」ものになっていくのだと思います。
ネットから容易に情報を手に入れられることで、「知識」に対する有り難みが薄れがちな時代だからこそ、生徒諸君には学校という空間を最大限に活かし、人と人との触れあいを中心にできる限り多くのことを経験し、何事に対しても「鋭い感覚」を持つことができるよう、自己研鑽をしてほしいと思っています。