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今月の一言

2018年11月のひとこと

本校では毎年、父母の会主催の講演会が行われております。
今年度は、テレビでもよく拝見する弁護士の菊地幸夫先生をお迎えし、「誰も知らない子育ての正解」という演題で講演をしていただきました。
当日は交通機関の乱れがあり、講演会の開始が遅くなってしまったのですが、菊地先生はそれを全く気にされることもなく、最後まで笑顔を絶やすことがありませんでした。
ご講演の間も常に穏やかで、一人一人に語りかけるようなその話しぶりに1時間30分という時間があっという間でした。その中で心に残った言葉がありますのでここで紹介させていただきます。

「カーリングペアレントになってはいけない。」

スポーツのカーリングでは、“ストーン”の進む道をブラシでゴシゴシならしていきますが、子供が進む道を常に先回りしてならしてしまう親のことをカーリングペアレントと表現するそうです。子供にとっては非常に快適な道になるわけですが、それをすることによって子供からどれほどのことを奪ってしまうのか。「自分で考える経験」や「困難に耐える経験」など少し考えただけでも様々なものを子供から奪ってしまうことが分かります。「敢えて失敗をさせること」、言い換えれば「手を出さずに見守ること」の大切さを、親として、そして教員として常に心に留めておきたいものです。