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今月の一言

2019年10月のひとこと

「気をつけたいのは、大人の意向と子どもの意向は違うということ。子どもは気に入った動物をいつまでも見ていたい。ところが大人の方はいろんな動物を見せて回りたいと、先を急いで子どもを連れ回してしまう。それでは動物を分かったことにならない。1か所に丸1日いてもいいから、気に入った動物をとことん観察するのがいい。いろんな発見があることでしょう。」

引用:読売新聞2019年9月13日 朝刊『岐路の動物園4』
山極寿一先生(※)の言葉を抜粋
(※)京都大学長、ゴリラなど霊長類研究の第一人者

色々な動物を見せるために先を急ぐのではなく、自分の興味あるものを見たいだけ見せる。一見無駄に思えることの中に、子どもにとって実はとても大切なことがある、ということに気付かせてくれる言葉です。教育改革に伴い学校も変革を求められる時代ですが、この言葉の中に「目指すべき学校の姿」に対する大きなヒントがあるような気がします。