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今月の一言

2024年8月のひとこと

本校園芸部の部員たちがアサガオ、ゴーヤ、ヒマワリなどを栽培しています。毎朝、これらの植物を見るたびに、自分も小学生のとき、夏にはアサガオやヒマワリなどを栽培して、花が咲くのを楽しみにしていたことを思い出します。

私の夏の思い出は、成長するものに対する期待の記憶と繋がっているようです。そして、あっというまに蔓を伸ばし、花を咲かせるアサガオやゴーヤの生命力に驚嘆すると同時に、鉢に土を盛り、種を植え、水をやり、植物の成長に寄り添う園芸部員の営みと努力に懐かしさを感じます。あくまでも個人的な感慨となりますが、芽を出し、日々成長し続ける植物に対する関心の中には、伸びゆくもの、成長し続けるものに対する共感と憧れがあるのではないかと思っています。小学生の頃、自分が栽培するアサガオやヒマワリの成長を日々楽しみにしていた気持ちを今も大切にし、伸びゆくもの、成長し続けるものに対する、あたたかなまなざしを忘れないようにしたいと思います。

 七月が終わり、本校ではサマーセミナーの前期が終わりました。八月は、部活動や合宿、本郷祭の準備、林間学校、English Camp、下旬からはサマーセミナー後期など、様々な活動や行事がありますが、自分の裁量で過ごすことができる時間が通常より増え、夏休み本番というモードになります。是非、ご家族や友人たちとの楽しい時間を大切にしてもらいたいと思いますが、その一方で、自由に使える時間が増えるときこそ、新しい習慣を創出し、育ててもらいたいと思います。勉強や体力増強に係わることでもよいのですが、お風呂を洗う、トイレ掃除をする、洗濯物をたたむ等、家事の手伝いをする習慣を定着させることで、日々自分を支えてくれている家族に貢献するという実感を持ってください。この実感は、新学期を迎える際に、自身の成長を感じとることができる大きな指標となるでしょう。

成長するものに対する期待を喚起する夏という季節に、生徒のみなさんには、自分の成長を促す習慣を育ててもらいたいと思います。