今月の一言
3月のひとこと
雪の結晶を50年にわたって撮り続けたベントレーの本来の仕事は農業でした。彼は「仕事は絶対に手を抜かない」と周囲に語りながら撮り続けたといわれています。写真の乾板は5000枚を超していましたが、当時の学会関係からは高く評価されませんでした。亡くなる直前、アメリカ気象学会長の尽力で“雪の結晶 (Snow Crystals)”が出版されました。この本は中谷宇吉郎はじめ多くの雪氷学者に自然科学の素晴らしさを伝えました。100年以上も経ちますが分類や撮影技術など多くの面で、高く評価されています。先を見通して必要な時間をつくりだすこと、やるべき仕事はきちんとこなす、目標はあきらめない。その生き方に見習いたいものがたくさんあります。