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クラブ活動歴史研究部

歴史研究部の渡邉君が全国高校生歴史フォーラムで学長賞を受賞しました。

11月13日(土)、奈良大学・奈良県主催の「第15回全国高校生歴史フォーラム」に歴史研究部の渡邉尊仁君(高3)が出場しました。24都道府県70校から応募のあった研究レポート計88篇の中から、優秀賞に選ばれた5組が奈良大学に会して研究発表を行いました。
渡邉君は、昨年度の歴史研究部の個人研究で行った六義園に関する研究成果を「柳沢吉保時代における六義園の変遷」という論文に仕上げ応募しました。
六義園は、江戸時代の側用人柳沢吉保の下屋敷に造られた庭園で、本郷にも近く駒込駅前にあります。吉保は、5代将軍徳川綱吉の信頼を受けて元禄時代の政治を支えた人物です。渡邉君は、庭園の各所に、吉保が嗜んでいた和歌のほか、中国文学や儒教・仏教思想が組み込まれているとする従来の研究をさらに深め、吉保の時代を3つの時期にわけて、政治的・公的な関係が庭園に反映する時代から、引退を機に私的な色彩が庭園に色濃く表現される時代へと、庭園の内部構成が変化していくという議論を展開しました。大名庭園を政治的産物としてとらえるという大胆な見方も提案しました。
以上のような内容のプレゼンテーションを行い、5組のなかから、今回特に優秀な発表に送られる学長賞をいただきました。

奈良大学HP