学校生活
高校2学年修学旅行の様子を掲載しました
10月21日から25日まで高校2年生は福岡、長崎、広島、高松を巡る修学旅行に行ってまいりました。福岡→広島→高松の順で巡る第1団と、その逆まわりの第2団と、2手に分かれました。
第1団の行程でご報告します。
初日は東京→博多間の5時間の新幹線移動からのスタート、博多到着後は福岡・大宰府自主研修です。大宰府天満宮に各自でアクセスし見学する生徒や、水城などまで足を延ばす生徒もいました。
宿泊は博多のシティーホテルでした。エレベーター内は海外のゲストも多く日頃の英語力が発揮されると思いきや、「Hello」が精いっぱいで、極力仲間たちと群れていました。6月の校外授業でフルコースメニューのテーブルマナーを学んだ彼らでしたので、ホテルでの食事を一層堪能できたのではないでしょうか。
二日目は長崎で自主研修です。やはり現地で資料館や遺構を見ると反核や平和などの言葉がこれまで以上に胸に響いたに違いありません。
三日目は、博多から広島のホテルまで自主研修しつつ移動です。前日の長崎に続き、広島の資料館でもかなりの衝撃を受けていました。広島では、そのほか宮島の厳島神社、呉の大和ミュージアム、江田島、など思い思いの「秋の広島」を満喫していました。
四日目は、バスで瀬戸大橋を渡り高松入りです。香川県立ミュージアムと、松の木の生い茂る栗林公園の訪問では、理事長松平先生のルーツを知ると同時に、城下町に根付く粋な文化を肌で感じることができました。地元のガイドさんたちからいただいた銘菓「木守」に込められた意味を彼らなりに解釈していた様子です。
最終日は金刀比羅宮を参拝し、淡路島北淡震災記念館を見学し帰郷です。若干短めの参拝時間でしたが、多くの生徒は、本宮までの875段の石段だけでなく、さらに583段の奥の院まで至り、朝の参道を駆け抜けました。この段階で、旅の最初と最後に大宰府天満宮と菅原神社を参拝したことになり、彼らの祈願成就を確かなものにできたのではないでしょうか。また、淡路島では阪神淡路大震災の断層を見学しました。中学1年生のとき東日本大震災を経験した彼らは、都市直下型震災の破壊力を目の当たりにしました。
新神戸からの3時間の新幹線での帰路につき、「もう、こいつら(仲間たち)とこういうことは2度とないと思うと無性に寂しくなった」とぽつんと話す生徒が印象に残りました。
最後に、生徒達が詠んだ短歌をいくつかご紹介します。
鐘の音 天まで届く 澄み空に 時流れるが 記憶とどめる A君
昔なら 退屈だった 庭園が 心に残った 成長なのか K君
五時間が 目的地との 距離縮め 新たな友との 距離も縮める N君
夜の宿 散らかる部屋に大集合 こんな光景も 最後なのかな H君
金比羅の 千もの段を 上り抜き 眼下の景色 霧に隠れる Y君
毎日が ずっと同じで退屈だ そう思えるのは 平和あればこそ T君
二度とない 大人数での旅行だが 終わった途端感慨の嵐 N君
太宰府で 一心不乱に神頼み それでも最後は自分次第 Y君
よく眠り よく遊び友と 語り合う 平穏の最後 終楽旅行 S君
聞いていた 知ってるつもりに なっていた 想像こえた 写真の数々 I君
石畳 暗い夜から 空見れば じっと眺めて 持って帰ろう T君