学校生活
中学3学年修学旅行の様子を掲載しました
10月17日(水)から20日(土)までの3泊4日の日程で、中学3年生が修学旅行に行ってまいりました。
初日は、3コースに分かれての研修でした。管理区域内を見学し、昼食はビジネスクラス機内食という関西国際空港コース。座禅体験をしたのち、精進料理を堪能する比叡山コース。さらにエジソンゆかりの石清水八幡宮の参拝と竜馬ゆかりの伏見・池田屋見学のコース。
今回の修学旅行のテーマの一つ「総合学習:職業」とあわせ、現地では空港管理会社の方や、住職の方、神主の方から、解説にまじえご自身がなさっているお仕事の一端を話していただきました。おそらくもう2度と立ち入ることはない区域だったり、あまりうかがう機会のないお仕事の話だったり興味深い1日でした。
2日目は、京都市内1日自主研修でした。前日に続き曇空でしたが、小雨交じりの古寺も趣がありました。チェックポイントは東寺と南禅寺です。朱雀門脇に控えた東寺で都の玄関に立ち、また南禅寺を走るインクラインを見学し明治以降の新しい京都のはじまりを知りました。この旅行の2つ目のテーマ「古い京都と新しい京都を感じる」ことができたのではないでしょうか。秋の京都は修学旅行や観光のハイシーズンでした。満員のバスから降車できなかったり、海外の観光客に道をおしえてさしあげたり、修学旅行ならではの体験ができた1日でした。
3日目、4日目は、修学旅行日和ともいえる快晴のなか、東大寺と法隆寺、薬師寺と唐招提寺を拝観しました。東大寺では戒壇院まで足を延ばし、唐招提寺とあわせ鑑真和上の足跡の一端を巡ることで、和上の生き様、想いを感じることができました。これが修学旅行の3つ目のテーマです。他の寺院と異なる唐招提寺の雰囲気を感じ取ってくれたことと思います。とくに礼堂での昼食は、文化財指定の建物での食事ということもあって多少緊張ぎみでした。
多くの方々のご厚意とご協力をいただき修学旅行を行うことができました。地元の方々から道順など教えていただいたり、落とし物を届けてくださったり、知らない土地でも人の恩を知ったと思います。ありがとうございました。
最後に、生徒たちの詠んだ短歌を紹介します。
地震にも雨にも耐える古都遺産 千年前の日本の知恵 (M.A君)
弾痕や刀痕をみて感じたな 龍馬はここに確かにいたと (Y.I君)
清水寺人がいっぱいアリの様 僕はそれ見て神の気分 (R.S君)
伝統と歴史を語る今の古都 これから造る新たな思い (A.K君)
坐禅でも無数の煩悩見えるだけ 悟りの境地はまだほど遠い (T.M君)
大仏殿人はでかいと言うけれど 大仏は言う狭苦しいと (G.S君)
京都行き四日間のみ興と粋 東京戻り今日吐息つき (K.I君)