お知らせ今月の一言
2021年6月のひとこと
ジャーナリストの竹内政明氏は、著書『名文どろぼう』(文春新書 2010年3月)の中で、谷川俊太郎の詩「あわてなさんな」を引用して、「自分も通ってきた道とあきらめれば、血圧を下げる呪文は「あわてなさんな」に尽きるらしい」と述べています。
「あわてなさんな」
花をあげようと父親は云う
種子が欲しいんだと息子は呟く
翼をあげるわと母親は云う
空が要るんだと息子は目を伏せる
道を覚えろと父親が云う
地図は要らないと息子がいなす
夢を見ないでと母親が云う
目をさませよと息子がかみつく
不幸にしないでと母親は泣く
どうする気だと父親が叫ぶ
あわてなさんなと息子は笑う
父親の若い頃そっくりの笑顔で
生徒と接するときには、教員という立場を意識しますので、かなり冷静でいることができます。しかし、父親としては・・・
若者(特に生徒諸君)に「あわてなさんな」と言われることがないように、「花を渡すのではなく種子を渡す」という感覚を今後も大切にしていきたいと思います。
(父親としても頑張ります。)