本数検

 

独自の検定試験で相乗効果を生む

本郷では数学科の教員が主導して「本数検」と呼ばれる検定試験を実施しています。
自学自習を促し、他教科にも相乗効果を生んでいる独自の取り組みを紹介します。

本数検

「本数検」とは「本郷数学基礎学力検定試験」の略称で、本郷独自の数学検定試験です。数学科の教員が問題を作成し、生徒はそれぞれの得点に応じて将棋や囲碁のような「級・段」が認定され、成績優秀者や学力伸長者は全校生徒の前で表彰されるほか、賞状や副賞が授与されます。中学1年生から高校2年生まで必修として実施している本数検は、長期休暇明けに行われ生徒が休暇中に各自で設定した目標に向けて準備を進め、学力の向上につなげています。自らの学習達成度を測る目安としてはもちろん、「先輩や後輩に負けたくない」「より高い級や段を目指したい」というチャレンジ精神を刺激し、本郷の教育理念の1つである「自学自習」を実践する大きな機会となっています。
本数検の勉強が、自分なりの学習リズムを作ったり、モチベーションを持続させて毎日を計画的に過ごすことへの訓練となり、他教科の学習にも好影響を与えています。
また当初から本数検では記述式問題を多く採り入れているため、記述式に対する生徒の苦手意識も減っており、自然と新しい入試体制への対応へと繋がっているのも特徴です。

合同授業

「合同授業」は、先輩である中学2年生が後輩の中学1年生に向けて、主に数学の学習に関するアドバイスを行う特別な授業です。年に3〜4回実施され、その時期に応じたさまざまなカリキュラムが組まれています。1グループ5〜6人に分かれ、どのくらいの時期からどんな勉強をしていけばよいのか、部活と勉強との両立についてなどを話し合い、本郷における学習のノウハウを先輩から後輩へとつないでいきます。また本数検に向けた勉強方法や解答方法についての具体的なアドバイスも行います。

高水準の学力の養成

本数検の導入以降、参加する生徒が増加しているJMO・JJMO。2019年は本郷中学校から30名、高等学校から15名が1月の予選にチャレンジし、日本全国の数学好き、数学自慢の精鋭と切磋琢磨を行いました。結果、中学校から15名、高等学校から7名がそれぞれb・Bランク、中学校から1名がa・Aランク入りと健闘しました。次年度に向けて、サマーセミナーやガイダンスなどで対策を強化する予定です。